スカウト活動で使われる用語

                           2003/03/16 更新


 

 

用 語

   

 アケイラ(Akela)

  ジャングルブックで主人公モーグリが育ったオオカミ集団の指導者の名前。転じて、カブ隊の

 指導者を指す。英国では、カブ隊長をアケイラ、時にカブマスター(Cubmaster)ともいう。米国

 では、隊長はカブマスターと呼ばれ、アケイラとはまず第一に両親、それに宗教上の指導者、

 スカウト教育上の指導者の全部、及びデンチーフまでをも含む。アケイラとは結局、指導にあ

 たる者の全てを指している。 日本では、カブスカウティングにオオカミが出てこないためか、あ

 まり使われていない。

                               (本稿、「カビングの歴史」 中村知 を参照)

 アダルトリソーシスポリシー(Adult Resources Policy)

  1993年の世界スカウト会議で決議されたスカウト運動の使命を達成するために必要な成人

 の人材の獲得、訓練、管理と運営、成人の個人的成長に関する要件と指針。

 ウッドバッチ(Wood Badge)

  ウッドバッチ実修所(隊指導者上級訓練)修了者に与えられる皮ヒモについて2個のビーズ

 のことをいう。また、ウッドバッチトレーニングをさす場合がある。ウッドバッチトレーニングと

 は、隊指導者のための訓練であり、指導者講習会(隊指導者導入訓練)、ウッドバッチ研修

 所(隊指導者基本訓練)とウッドバッチ実修所(隊指導者上級訓練)の3段階になっている。

 キャンポリー(Camporee)

  キャンプ大会のこと。アメリカのスカウト用語では元来は、キャンプ技能を隊毎に競う大会

 を意味したが、日本では地区あるいは県連盟・地方の規模で開かれるスカウトのキャンプ大

 会をいう。

 グリーンバー(Green Bar)

  ボーイ隊の上級班長、班長、次長あるいはそのグループのこと。上級班長章には緑色横線 

 (グリーンバー)が三本、班長章には二本、次長章には一本あるが、このことから名付けられ

 た。班長会議のことをグリーンバー会議ともいう。

 ジャンボリー(Jamboree)

  ボーイスカウトのキャンプ大会で、ひとつの国または地域的・国際的・世界的規模で開かれ

 るものをいう。人種・宗教・言語・習慣の違いを超えて、広くスカウトの交流と親善を深めるた

 めに開催されている。世界ジャンボリーは1920年から、日本ジャンボリーは1956年から、とも

 に4年に1度開催されている。

 スカウツオウン(Scouts' Own)

  宗教の指導者によらず、成人指導者あるいはスカウト自らが行う礼拝のことで、日本連盟教

 育規定1-22では、「加盟員各自の信仰心を高揚するために行われ、それはちかいとおきての

 実践をより深めるものである。」と示している。『宗教ハンドブック』参照。

 スカウト(Scout)

  元来、斥候が原義であるが、ボーイスカウト運動の創始者B−Pが斥侯術を基盤に「Scouting

 for Boys」を創刊し運動を起こしたことから、この運動の青少年加盟員をスカウトと呼ぶように

 なった。また、この運動に加わる加盟員全体を「スカウト」と呼ぶこともある。このことから、スカ

 ウト活動をスカウトティングという。スカウトティングは広く「スカウト運動の組織・運営・教育・指

 導者訓練等全て」を含んだ意味に使われることもよくある。

 制服(Uniform)

  スカウトおよび指導者の制服は、ボーイスカウト日本連盟が制定した権威あるもので、加盟

 員であるスカウトおよび指導者が着用できる。制服には「正装」「礼装」があり、制服には「記章

 および標章」、「標章、有効記章および宗教章」の規定に定められたもの以外はつけられない。

 隊(Colony,Pack,Troop,Unit,Crew)

  青少年に対しスカウト教育を実施する単位を隊という。日本連盟では青少年の成長区分に

 従いビーバースカウト、カブスカウト、ボーイスカウト、ベンチャースカウト、ローバースカウトの

 5つの部門を設け、団ではそれぞれの部門ごとに隊を構成する。

 -補足-

  日本では各部門をそれぞれ「〜隊」と言い表しているが、英語表記ではそれぞれを「the Beaver Scout Colony」、

 「the Cub Scout Pack」、「the Boy Scout Troop」、「the Venture Scout Unit」、「the Rover Scout Crew」と区別している。

 スカウトの成長の段階に即して、各隊の呼び方を変えていることに注意されたい。

 団(Group)

  団委員会およびビーバー隊、カブ隊、ボーイ隊、ベンチャー隊、ローバー隊のそれぞれの各

 1個隊を持って構成することを標準とするが、そのうちいずれかが欠けている場合でも団と呼

 ぶ。団は運営上の組織単位であり、加盟登録をしている団を登録団という。

 ネッカチーフ(Neckerchief)

  スカウトや指導者が各国連盟の服装規定により首に巻く布。スカーフともいう。スカウトのシン

 ボルのひとつであるが、現在は使用していない国もある。

 ヤーン(Yarn)

  物語のこと。スカウトに指導者自身の経験やロマンにあふれた冒険など、教育的な話をする

 ことをさす。これは、ベーデン−パウエルが『スカウトティング・フォア・ボーイズ』の各章の題名

 をキャンプファイア・ヤーン(営火の話)としたことから、キャンプファイアで指導者がする話をさ

 し、また転じて、キャンプファイア以外の時でも、同趣旨で行う話をさす。日本では、営火夜話ま

 たは夜話と呼ぶこともある。

 ラウンドテーブル(Round Table)

  Round Table Conference(円卓会議)の略。テーブルを囲んで上位下位の区別無く着席

 し、自由に意見を交わす会議の形式をいう。各隊の隊長や副長が隊の運営や技能の研修、

 プログラムの研究などについて、自分の能力を向上させるため自己研鑽をする場で、通常、

 地区コミッショナーが企画する。

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