簡単(かんたん)な救急法(きゅうきゅうほう)


 救急法は場合によってさまざまですが、一番大切なことは「あわてない」ことです。

 なにが必要(ひつよう)かを考えて自分ができることを落ち着いて行いましょう。

自分の力で足りないときには直ぐに助けを呼びましょう。

 

☆救急の考え方

 救急の基本的な考え方は傷ついたり痛んだりした身体を普通(ふつう)の状

態に戻すことです。ですから息をしていなければ人工呼吸、心臓が止まっていれ

ば心臓マッサージ、出血していれば止血という風に考えますが、カブのみなさんが

こうしたことを実行(じっこう)するのは稀(まれ)だと思いますので、ここでは実際に

役(やく)にたちそうなことを中心にお話しします。

 

1.呼吸(こきゅう)

 人間は息をしないと生きていけません。楽に呼吸ができるためには気道(空気が

通る道)が開いていないといけません。人の気道はのどの前の方を通るので、あお

むけにして少し頭を下げた姿勢(しせい)がもっとも空気が入りやすいのです。首

を痛めていないときには仰向けに寝かせましょう。ただし、吐いたり鼻血を出したり

して口の中にものがあるときには気道につまらないように横向きにします。

 

2.体温(たいおん)

 人は恒温動物(こうおんどうぶつ:外の温度や自分の活動に関係なく体温を一定

に保つ性質が発達した動物)です。ですから体温が高くなりすぎたり、低くなりすぎ

たりすると具合が悪くなります。暑いところで運動してたおれたり、広いはんいをや

けどしたりしたときは身体を冷やしますが、それ以外(いがい)の動けない人では

体が冷えているようなら毛布などでおおって体温を逃(のが)しすぎないように

します。特に赤ちゃんなど身体が小さければ小さいほど暖まりすぎたり冷えすぎた

りしやすいので注意しましょう。

 

3.水の補給(ほきゅう)

 身体が傷ついたり熱があったりすると水分が不足します。意識(いしき)がはっき

りしていてのどのかわきを訴(うった)える人には水を飲ませて上げましょう。こ

のときはむせないように気をつけてください。起きられるようなら上体(身体の上

のほう)を起こして飲ませましょう。スポーツドリンクなども良いのですが味の濃(こ)

いものはさけましょう。

 

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