ランタン


先日、カブ隊の備品としてランタンを購入した。
コールマンの定番モデル286Aのツーマントル版288A740Jである。

コールマンと言えば、アウトドア用品メーカーとして有名であるが、 その歴史はランタンの販売から始まったということだ。
1899年、ウィリアム・コフィン・コールマンはドラッグストアの店先にひときわ輝くランプを見つけた。
それから、ランプのレンタル会社の設立、ランプの特許の買収、ランプ自主製造へと続いた。
1914年に開発された「コールマン・アーク・ランタン」は現在のコールマンランタンの原型で、
人々から「真夜中の太陽」と絶賛されたということだ。
その後、電燈の普及によって、コールマンはアウトドア用品メーカーへと移り変わっていった。

日本で始めて電燈がともされたたのは、明治11年(1878年)だそうである。最初はアーク燈で、その後、
白熱電燈が発明されたが、当時は電気代が高くて、電燈はなかなか普及しなかったようだ。
ほんの100年ぐらい前まで、ランプやランタンが普通に使われていたなんて科学技術の進歩の速さには驚かされる。

マントルをから焼きして、新品のランタンを点灯してみた。
「真夜中の太陽」というほど、強烈に明るいものではないが、なんとも、暖かくしっかり暗闇を照らしてくれる灯りに、
何かほっとするような感じを覚えた。
90年前のアメリカ人もこんな灯りの下、夜を過ごしたのだろうか。




2004/9/17 平

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