オードリー・ヘプバーン


オードリー・ヘプバーンといえば、日本人にも人気のある女優であるが、 1988年にユニセフの親善大使になり、亡くなるまでの4年間、世界十数カ国をめぐり、子どもたちの声なき声を代弁し続けたということだ。
彼女は、1929年ベルギーのブリュッセルで生まれた。アンネ・フランクと同い年で、戦後、アンネの事を知りひどく心を痛めたという。
『ローマの休日』でアカデミー賞主演女優賞を受賞。
1954年にメル・ファーラーと結婚。息子ショーンが生まれる。1965年にスイス、トロシュナ村に家を購入。その後、離婚。
1969年に再婚、ローマに居を移すものの、1975年にスイスへ戻り1993年に他界するまでトロシュナで暮らしたということだ。

トロシュナ村は現在ではあまり有名な場所ではないが、オードリーの暮らした場所が見たくて2006年5月に車で行ってみた。
Tolochenaz(トロシュナ)村は、レマン湖のほとりのMorges(モルジュ)という町から山の方へ少し入ったところにある。
昔はオードリーの記念館があったらしいが、今では閉鎖されていて、観光で訪れる人はほとんどいない。


トロシュナ村の風景とオードリーが晩年暮らした家

村のはずれの共同墓地にオードリーの墓があった。
映画スターの墓とは思えない小さな、ごく普通の墓だったが、その墓には、いつも花が絶えることはないということである。


オードリーの墓と私。

オードリーは、子供との平和な暮らしを求めて、晩年、スイスで暮らしたということである。
トロシュナ村は本当に静かな所で、彼女は、その村の高台の墓地で、静かに静かに眠っていた。

Children - is there anything more important than a child?
(子どもより大切な存在ってあるかしら?)

彼女が残した言葉である。


2006/12/04 平

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